自立支援介護とは様々な理由で介護が必要となってしまってもその人の尊厳を保ちながら生きていけるように支援することです。自立支援介護は4つの基本的なケアから構成されています。
1つ目は介護者の水分量を調整する水分ケア、2つ目は必要な栄養素を過不足なく摂取する食事ケア、さらに体の運動機能を維持させるための運動ケア、最後に適切に排泄を誘導する排便ケアがあります。自立支援介護では要利用者の生活の質の向上が期待できます。
自立できるようになるための支援であるため、介護度合いの上昇を抑えることにつながり、介護者の家族の負担軽減にもつながります。高齢者が増加し続けている現在、要介護者の増加も避けられない状況です。そのため自治体も自立支援に力を入れ始めています。
ある自治体の取り組みでは、担当者が要介護者の生活状態を調査し、その人に合った自立支援プランを提案し、希望に沿ったサービスを提供したり、運動や食事の指導、施設でのレクリエーション等を通した支援を展開しています。
中にはその取り組みが評価され、国から先進モデルとして取り上げられることもあります。要利用者が増加する可能性がある現在、積極的に推し進められたい制度ですが、いくつか懸念点もあります。
支援が過ぎれば要利用者によっても負担になりかねません。また提供されるサービスの質に地域差が出る可能性があり、地域との連携が必須です。課題に1つずつ向き合いながら一人一人が考えることが大切です。