高齢者の自立支援介護とは

自立支援介護とは加齢や病気などによって介護が必要となった人に対して、その人の医師や尊厳を尊重し、できる限り自立できるような支援を提供する介護方法のことです。要介護者の増加を予防し、介護者の負担を抑えるための支援として近年注目を集めています。

自立支援介護における自立とは、身体的・経済的・精神的な自立が確立されている状態を指します。身体的自立のために食事や排せつなどを自分で行える、いわゆる「自分の世話は自分でできる」状態を目指します。

自分が得られる収入の範囲内で生活できる状態が経済的自立です。自分の生きる上での指針を自分の信念によって決定できる状態であれば精神的な自立を確立していると言えるでしょう。

そして自立支援介護に必要なケアは、水分・食事・排泄・運動の4つの観点から提供しています。水分ケアでは、要介護者の体内の水分量を適切に保つことを目的としています。

人間を構成する要素で必要不可欠な水に関する支援は自立支援介護においても必須です。食事ケアでは、その人に必要な栄養素を過不足なく摂取できるように支援することです。食事を通して噛む練習をすることで、自分で食事をとれる状態を維持するためのトレーニングにもなります。

排泄ケアでは定期的な自然排便があることを重視しています。下剤を使用すれば要介護者の身体に負担をかけかねません。運動ケアでは要介護者の筋力維持などを目的としており、歩行器を用いた訓練などを通して自立歩行できる状態の維持などに努めます。